オー、すごいことですね。

TechCrunch Japan

11月11日、12日に東京・渋谷で開催予定のTechCrunch Tokyo 2013では海外ゲストとして、Airbnb、Tinderからスピーカーが来日して登壇予定だとお伝えした。これに続き、クラウドストレージとして容量無制限をうたう注目のスタートアップ企業、BitcasaのCEOであるBrian Taptich氏にご登壇頂けることが決まったのでお知らせしたい(10月14日月曜日までの早割チケット購入はこちらから)。

個人向けクラウドストレージといえば、2005〜2009年ごろに数多くのサービスが登場した。2006年にAmazon S3が登場したのと前後して、一気にイノベーションが加速した感がある。

フォルダやファイルタイプを選別してシステムやデータを丸ごとクラウドにバックアップするというコンセプトのMozyや、現在最も人気の高いクラウドストレージの1つであるDropboxは、それぞれ2005年、2007年に登場している(Mozyは2007年にEMCが買収済み)。エンタープライズ向けでも利用されるBoxは2005年の登場だ。Dropboxよりも容量単価が安くて細かな制御ができると玄人受けするSugarSyncは2009年に登場している。メディアファイルのストリーミング再生を主眼に置いたZumoDrirveが登場したのは2009年だった(その後、2010年にMotorola Mobilityに、さらにその後グーグルが買収)。

大手で言えば、2007年にマイクロソフトがSkyDriveを、2011年にアップルがiCloudを、そして2012年にはグーグルがGoogle Driveをリリースして、もうほとんど主要プレイヤーは出揃い、個人向けクラウドストレージは後はもう容量単価競争か、という感もあった。もちろん今後もコンシューマ市場で伸びてきたクラウドストレージがBYOD的にエンタープライズへ食い込むとか、クラウドのファブリックとして、ローカルOSのファイルシステムに取って代わるクラウド上のデータストレージレイヤーをAPI経由で提供する、というような話があるとは思うが、それにしてもプレイヤーは出揃ったか、という感じだった。

そんな市場に突然、「容量無制限」という真正面からの新機軸を打ち出して2011年に登場したのがBitcasaだ。つい先日、2013年8月に日本での本格的サービス展開も開始している

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クラウドストレージ選びは、実はクライアントの使いやすさや同期モデルの分かりやすさという利便性の問題であって、容量単価競争というのはサービス競争の一面に過ぎないということはあると思う。しかし、「年額99ドルだけで、もう容量はいくら使ってもいいですよ」というBitcasaのインパクとは大きい。もし読者が私と同じようなユーザーなら、きっと家庭内やオフィスにファイルサーバやNASがあって、「ああ、Dropboxが2TBで月額40ドルだったらなぁ」と言ってるのではないだろうか。個人向けクラウドストレージは未解決の問題だ。Gmailでメールボックス管理の問題が解決したようには、クラウドストレージ問題は解決していない。

なぜBitcastは容量無制限などというサービスが実現できたのか?

彼らは「Convergent encryption」というアプローチによって複数ユーザー間で重複したデータを同一と見なすという方式を採用したことがカギだと説明している。ローカルでファイルのハッシュ(デジタルの指紋のようなもの)を取り、これを暗号鍵に使う。こうすることでプライバシーを一定レベルで担保しつつ、サーバ上での重複排除を実現しているということのようだ。ただ、このアプローチではユーザー個別のデータでは破綻するのではないかとか、そもそも非PCデバイスで「ファイル」という概念がどんどん希薄になってきている今、市場はあるのか? といった疑問もないわけではない。それでもやはりBitcasaが注目のスタートアップであることに変わりはない。投資しているVCとしても、Andreessen HorowitzやFirst Round Capitalといった有名どころが名を連ねていて(TechCrunch創業者らが運用するCrunchFundも投資している)、シリコンバレーでも期待が集まっている。

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